第1章 はじまり

 沢木達郎はログビルダー見習い。高校を卒業後、地元の板金工場で働いていたが、子供...

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第2章 美しき侵入者

達郎は驚いた。まさか女だとは思わなかったのだ。それも日本人だとは。女は銃を突きつ...

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第3章 日本の恋人

 室内に甘いコーヒーの香りが漂っていた。久美子はキッチンに立つ達郎の後姿をぼんや...

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第4章 ハーレーと人妻

 達郎が屋内の全ての窓を開けてまわる間、久美子は窓辺にやってきた鳥のさえずりに耳...

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第5章 結婚記念日

 「ママ、ほんとに一人で大丈夫?」  「大丈夫よ。余計なことは心配しないで、楽し...

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第6章 ホワイト・レディ

 「お客様、申し訳ございません。ただ今、ほかのお席は全て満席となっておりまして、...

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第7章 長い夜

 熱いシャワーを浴びながら、あるいはバスタブの中で、そしてベッドの中で、これまで...

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第8章 テイラー夫妻との出会い

 「はじめまして。ミユキ・テイラーです」  テイラー夫人はそう言って久美子に右手...

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第9章 ミリオネアの家

食事を終えた後、テイラー夫妻は達郎と久美子をゴルフカートに乗せ、敷地内をくまなく...

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第10章 涙のドライブ

 「最近のママは生き生きしていると思わないか?美樹」  「生き生きどころか、とっ...

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第11章 告白

 テイラー邸の裏手にある広いガレージは、中で乗用車用とバイク用に区切られていた。...

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第12章 不倫の代償

 「加奈子さんたち、離婚(わか)れるらしいね」  「ええっ?」  帰宅早々、夫か...

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第13章 プリンス・ジョージの森

 今日は美由紀の英会話教室の日である。と同時に、久美子の料理教室でもあるのだが、...

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第14章 許されぬ思い

 久美子は家族と共に日本に帰国し、夫の実家で新年を迎えていた。転勤族のため、別居...

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第15章 つかの間の休息

 達郎はレンタカーに由起子の荷物を積み込んだ。由起子はすでに助手席に乗っていて、...

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第16章 運命の宣告

 久美子がカナダにきて三年が過ぎていた。 毎週ではないが、久美子は相変わらずテイ...

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第17章 妻の秘密

ダウンタウンの交差点で信号待ちをしていると、一台の車が追い越し車線に入ってきた。...

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第18章 禁断の果実

 脱ぎ捨てた洋服が、玄関口からリビングに続いていた。久美子は夫がきていることにも...

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第19章 愛の誓い

 時計の針が3時を打った。  「行かなくちゃ」  久美子はそう言って、脱ぎ捨てて...

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第20章 嫉妬

 その日、夫は深夜に帰ってきた。だが、仕事で遅くなったという感じではなかった。足...

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第21章 隠された過去

美由紀から久美子のもとに電話が入った。バカンスを途中で切り上げ、カナダに戻ってき...

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第22章 スケールの違い

 達郎は革ジャンにジーンズ、首にマフラーといういでたちでやってきた。リビングフロ...

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第23章 生命の木

 達郎と久美子が会うのは、達郎の家で結ばれて以来だった。  「やあ」  「こんに...

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第24章 愛の終わり

 三月下旬、空港の出発ロビーには、テイラー夫妻をはじめ、美樹のクラスメイトとその...

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第25章 ビジネスパートナーとの出会い

 カンボジアの首都、プノンペン。道路には車とバイクが溢れ、砂ぼこりが舞い、人々の...

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第26章 危険な誘惑

 それからジョンが帰国してからの10日間、達郎は新庄の案内でカンボジアを旅するこ...

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第27章 愛と憎しみ

 祝日の午後、久美子は世田谷にできた新築マンションを訪れていた。多摩川沿いにある...

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第28章 新しい仕事

 帰国して三か月が過ぎ、久美子は就職活動を始めていた。だが、社会に出てたった二年...

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第29章 逃避行

青い海、緑色の山並み、連立する高層ビル。懐かしい街並みが徐々に近づいてくる。眼下...

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第30章 再会

 翌日、久美子はアンがアメリカ人であることや、二人がアメリカの大学で知り合い、学...

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第31章 生い立ち

 「達郎さん?達郎さん、起きて」  耳元で久美子の優しい声が聞こえる。自分を揺り...

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第32章 ビジョン・マップ

 達郎の部屋は、北壁一面が本棚になっていた。まるで三面鏡のようにきれいに区切られ...

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第33章 喜びと悲しみ

 バンクーバーの夏は日が長く、夜9時を過ぎても少し明るい。だが、ノースバンクーバ...

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第34章 ビーバー街道

 久美子を乗せた達郎のハーレーは SEA TO SKY HIGHWAY (ハイウ...

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第35章 母と子

 二人はウィスラービレッジにあるクリスタル・ロッジ・ホテルに着いた。メインストリ...

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第36章 情熱

 イエロー・ヘッド峠を越えると、世界遺産カナディアン・ロッキーが始まった。前方に...

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第37章 大自然に抱かれて

 ジャスパーからレイク・ルイーズまでを結ぶアイスフィールド・パークウェイ(93号...

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第38章 富豪の妻

 その日の宿であるディア・ロッジは、木造でできた山小屋風のとても古いホテルだった...

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第39章 妖艶な月

 四方をカスケード山(2998m)、ランドル山(3030m)、サルファー山(22...

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第40章 ジャパニーズ・テイラー

 バンフ・スプリングスのランドル・ラウンジは、ボウ谷を見渡せる軽食レストラン&バ...

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第41章 さらばロッキー

 翌朝、達郎と久美子は早々にバンフ・スプリングスを出発した。やがて二人のハーレー...

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第42章 男女の違い

 久美子を乗せた達朗のハーレーは、テイラー邸の敷地内を走っていた。深い森を抜ける...

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第43章 日本帰国

 達朗と久美子はバンクーバーを発った。バンクーバーと日本の時差は通常日本マイナス...

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第44章 罪と罰

 その日の夜、夫は時間よりだいぶ遅れてきた。  「またせてすまなかったね。商談が...

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第45章 別れ

 達郎の郷里、長野県松本市は国宝松本城を中心に栄えた城下町である。また、北アルプ...

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第46章 旅立ち

 達朗は新宿でリムジンバスに乗り換え、成田に直行した。久美子のいる東京に泊まる気...

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第47章 肥沃の大地

 バングラデシュはインド亜大陸の東に位置する南アジアの小国である。日本の北海道ほ...

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第48章 夫の涙

 新学期に入ってから美樹の不登校が続いていた。美樹は始業式に行っただけで、それ以...

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第49章 夫婦の絆

 久美子は就職活動に精を出していた。だが、以前と変わらず現状は厳しく、書類選考だ...

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第50章 バングラスタイル

 バングラデシュの学校建設は予定よりだいぶ遅れていた。バングラデシュでは停電が毎...

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第51章 新たなる試練

 達郎は頭を抱えていた。藁葺き屋根といって何となく浮かんだのが、岐阜県白川郷の合...

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第52章 白川郷へ

 達郎はダッカからバンコクへ飛び、バンコクからシンガポール航空で成田へ飛んだ。成...

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第53章 新しいパートナー

 「もう昼だっていうのに、沢木さんはまだ寝てるだかね?死んだみたいに物音ひとつし...

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第54章 情事

 「俺だけど、あさって昼飯でも一緒にどう?」  達郎の突然の電話と申し入れに久美...

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第55章 男たちの闘い

 各務商事の本社は六本木ヒルズの最上階にあった。本部長室と書かれたその部屋からは...

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第56章 夫からの挑戦状

 達郎と鈴木は向かい合ったまま沈黙していた。その緊迫した雰囲気に、拓也は息を呑ん...

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第57章 新しい扉

 達郎からのメッセージは「いろいろとありがとう。また会おう」、それだけだった。久...

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第58章 通い合う心

 達郎は拓也を伴い、バングラデシュに戻ってきた。空港の出口では、例によってバング...

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第59章 シンクロニシティ

 「けさ、バングラに着いたよ」  達郎は久美子のところに電話を入れた。久美子はす...

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第60章 男たちの賛歌

 達郎はダッカの建築現場に一人佇んでいた。じりじりと照りつける太陽。吹き抜ける熱...

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第61章 熱い思い

 久美子はオフィスの一室で頭を抱えていた。デスクの脇には本がぎっしりと詰まったダ...

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第62章 蜜月

 レインボーブリッジや東京タワー、品川のネオンが見渡せるスイートの一室。屋形船の...

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第63章 フォトリーディング

 目覚めると、時計は正午を過ぎていた。昨晩は何時に寝たのか、まったく覚えていない...

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第64章 成功への階段

 アジアプロジェクトはパキスタンの孤児院建設に入った。作業の合間をぬって、達郎が...

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第65章 ミリオネアへの道

 達郎は講演の前日、ジョンの指示でみなとみらいにあるパンパシフィック横浜ベイ東急...

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第66章 チャンス

 翌朝目覚めると、となりに久美子の姿はなかった。講演の準備のために先に行ったのだ...

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第67章 幸運の女神

 開演時間になり、塚本は久美子の承諾も得ないまま司会の挨拶に立った。ジャム、ジョ...

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第68章 揺れる心

 久美子は達郎とテイラー夫妻、ジャム夫妻を見送るために成田空港にきていた。国際線...

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第69章 アルプスの大富豪

 スイスの中南部、ベルン州・オーバーラントにあるグリンデルワルトは、ユングフラウ...

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読者の皆さまへ

小説再開について 1月より再開を予定しておりましたが、ただ今執筆中です。 遅れて...

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